ブラックリストについて

皆さんは「ブラックリスト」という言葉を聞いたことがありますか?

テレビや雑誌、漫画などでも比較的一般的に使われるこの言葉。ほとんどの方が「何かしらの期間に存在する名簿」のようにイメージされていることでしょう。しかし、このブラックリスト、実は存在しません。

そもそもブラックリストって何?

その実態は、金融機関が利用している個人信用情報機関で各々に記録されている長期の延滞金、未払い事故の情報が記載されているものを一般的にはブラックリストと呼んでいます

実際にブラックリストとして独立している名簿はなく、各々の生年月日と個人(読み仮名)ので特定された情報欄に、「異動情報」として記載されているもののことを通称してそう呼びます。

「異動情報…そんな言葉初めて聞いた」という方がほとんどだと思います。下記にその内容について簡潔にまとめました。

異動情報とは、

  • 契約が3ヶ月以上の長期間延滞になったもの
  • 債権放置いわゆる支払い不能
  • 特定調停を行った場合
  • 代位弁済が履行された場合(保証人に返済してくれるようお願いが行っている場合)
  • 金融機関が介在しての自己破産
  • 官報に記載される自己破産、民事再生

を指します。

おおまかにまとめると「消費者金融をはじめ融資を受けた際に3ヶ月以上連続して返済を滞納してしまった」借金が返せなくなり返済や連絡もせずに放置してしまっている」「特定調整、民事再生、自己破産などの債務整理を行った」場合に個人信用情報機関にその履歴が「異動情報」として残ることになります。

そしてこの情報は、各種金融機関が個人や法人からの融資申し込み受付時にその人のクレジットヒストリー等を確認するために照合する情報となります。

異動情報が掲載されている状態(通称ブラックリストに載っている状態)で新たにクレジットカードを契約する、融資を受けるなどのサービスはほぼ100%受けられないと考えてよいでしょう。

「ブラックリストOK!」などの文言が踊るチラシなどを見かけますが、それらは金融業許可をとっていない闇金融や許可をとっているものの法定金利を超える貸付を独自に行なっているソフト闇金であるケースがほとんどですので「絶対に」手を出さないようにしましょう!

POINT

  • ブラックリストそれ自体は存在しない
  • 信用情報機関に「異動情報」が記載されている状態がいわゆるブラック
  • ブラックOK!などの金融サービスのほとんどが闇金融

ブラックリストの情報が掲載される期間は「最長7年」

ブラックリストのことを気にかけている人の多くは自己破産などの債務整理の実績がある場合か、長期間延滞のためでしょう。異動情報が個人信用情報機関の登録情報から消えないことには、新たな融資を受けることも難しくなります。

例えばこの情報は、消費者金融関連の業界だけに限定されるものではなく、他の金融商品、例えばカーローンや教育ローン、高額な金額となる住宅ローン、クレジットカードの審査などにもすべて影響するようになります。

ただし、このブラックリストは一生掲載されるものではありません。
長期間の延滞に付いても同じ。個人信用情報機関のデータベースでは、最大で7年間情報が掲載された後、異動情報は削除されます。長期間延滞で後に返済が終わったなどの場合は、7年経過すればカードの発行の障害にはなりません。

つまり、ブラックリストに掲載されたとしても、その事実確認日より7年を超えればクレジットカードの契約、各種ローンの契約、キャッシングサービスの利用などが受けられる(100%を保証するものではありません)ということです。

POINT

  • ブラックリストに一生情報が掲載され続けるわけではない
  • 自己破産をしてもその履歴は7年経つと抹消される
  • ブラック解消後は掲載前のように各種金融サービスの利用が可能となる

ブラックリスト掲載中に金融サービスを受けることはできる?

気になるのは、自己破産や長期間の延滞で異動情報が掲載されてから3年~5年程度でカードが発行できるのか否か。それについては業者によって基準が異なりますので、一概に言うことはできません。

延滞情報の場合、例えばA社での延滞履歴が消えていたら、その延滞情報をB社が知る術はありませんが、A社の延滞情報はA社に独自のデータとして蓄積されますので、再度A社で契約をするのは難しいと言えます。ただし、100%再契約できないというわけでもありません。与信情報が充分にあれば、自己破産時に利用していた金融機関であっても新たにサービスを利用できるケースもあります。

特に、昨今のキャッシュレス化が進んでいる現状を考えると、クレジットカードは手元に一枚持っておきたいですよね。ブラックリスト解消後にクレジットカードを申し込むのはもちろん問題ありませんが、短期間に何社もの申込みをするのはおすすめできません。

その理由は、クレジットカード申込みの履歴もまた信用情報機関に登録されるからです。数年間なにも申し込みをしていなかった方が急に5社も6社もカードの申込みをしている…その状態を客観的に見ると「この人もしかして喪明け(ブラックリスト明けの状態を金融業界ではこう呼びます)かな?」と思われてしまいかねません。

blacklist

まとめ

ブラックリストと言う言葉が独り歩きし、誤った認識を持たれている方も多くいらっしゃいます。「一度ブラックリストに載ってしまうと一生クレジットカードやローンが組めない」これは迷信です。

数年間の期間、ペナルティを受けることにはなりますが、異動情報が消えれば金融系サービスのご利用もできるケースがほとんどですのでご安心いただければと思います。

ブラックリストや異動情報に関する情報は他の記事にもそれぞれより深くまとめていますので、ぜひそちらも参考にされてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加